社労士として業務を行うなかで、関係団体や企業様に育休復帰支援プランを紹介普及させていただいております。この中で思ったことは、企業様のインセンティブとして助成金の支給がセットになっていることは、この制度のアドバンテージの一つなのですが、それとともに非常に重要な「宝」というべき最大の効果があります。
「出産を控える社員さまはいらっしゃいませんか?」と私が問いかけていくと、妊娠初期の社員の方が体調を崩されていて、現在休まれているケースがよくあり、人事総務担当のかたもそのことを大変気遣いをされていました。
そのパソナ様で思ったことは、まさしくそこに、この「育休復帰支援プラン」が出番があるのではということです。
このプラン導入の意義は、社員様の出産、育児を会社ぐるみで応援している証明にもなり、その社員様をしっかりと支えていくことにあるのだと思います。これから出産を控える女性社員や妻が妊娠中の男性社員が育児に専念できて働きやすくなることは企業全体の風通しがよくなり、組織としての働き方が変わっていくことになるでしょう。
「会社はあなたの(妻の)出産を応援し、あなたの職場復帰を望んでいます。」
というメッセージとして、育休復帰支援プランを実行していくことは、妊娠期や育児期の対象の社員さんにとって、その不安な気持ちを解消しどれだけの励ましとなり企業からの信頼を感じ、産前産後から育休期の心強い支えになることでしょう。
かつては女性が結婚し出産されると退社を余儀なくされ、そのキャリアが中断される時代がありました。就職支援の仕事の中で、素晴らしい経歴を持たれているのに再就職されたあとは、十分にその方の能力が生かし切れていないケースをよく目にしました。これらは個人にとってもそうですが、社会全体としては非常に大きな損失だと思います。
2月1日よりスタートした育休復帰支援プランの導入支援事業。今回は短期間で対象企業数も全国で300社で限定されていますが、支援申込書も相当数出てきているようです。今回導入されたプランをもとにいろんな企業様の事例がこれから紹介されることにもなるでしょう。
一人ひとりの社員を大切に、会社ぐるみで育休復帰を応援し支えていく企業の証明としての育休復帰支援プラン。とても意義深いものだと思います。
ぜひとも対象の社員の方や企業の皆様方を応援し役立つものとして定着するきっかになり、そしてその手応えを厚生労働省や本事業を運営する事務局の(株)パソナ様、そして我々育休復帰プランナーが感じ取っていくことができればと願っています。